
AIイラスト術師様の中には、エッチなイラストやマニアックなイラストを作りたくて生成環境を整えた方も少なくないと思いますが、センシティブや凍結などナーバスに問題が付きまといますね。今回はそういうイラストをX(Twitter)で上げていく際の注意点などについて考察してみたいと思います。Xのルールは、かなり細かいのですべては書ききれないと思いますが、関係のありそうなところに絞って書いてみます。お堅い感じになりますが、お付き合いください。
センシティブって?
Xにおいて、いわゆる「センシティブ」という判定をされるイラストやコンテンツがあります。いわゆるエロやグロと言われる類のコンテンツです。これはAIイラスト界隈だけではなく、写真、動画、文章などあらゆるメディアが対象となっています。
以下に、Xの「センシティブなメディアに関するポリシー」から概要部分を引用してます。
ライブ放送、プロフィールヘッダー、リストバナー画像、またはコミュニティのカバー画像において、刺激の強いメディアや暴力的なメディア、または成人の裸体や性的行動を描写したメディアを投稿することはできません。過度にグロテスクなコンテンツを含んでいたり、強姦や性的暴行、獣姦、または屍姦を描写していたりするメディアも禁止されています。
つまり、通常見える範囲にセンシティブにあたるコンテンツを並べてはいけないということです。
詳しい説明はX(Twitter)の解説ページをご参照頂きたいのですが、大きくふたつのグループに分かれていて、一つは条件付きで共有可能、もう一つは共有不可となっています。
1.刺激の強いコンテンツと成人の裸体および性的行動
刺激の強いコンテンツや、裸体や性的行動を描写したコンテンツで、
「センシティブ」設定をすれば共有可能です。
2.強姦および性的暴行、獣姦、屍姦、グロテスクなコンテンツ
Xで強姦及び性的暴行ならびにグロテスクな内容を描写した画像や動画を
共有することはできません。
センシティブに該当する共有可能なコンテンツでも、「センシティブ」設定をしなければ、共有できないことにご注意ください。
つまり、センシティブ設定をすれば、刺激の強いコンテンツや成人の裸体などを投稿できるのですが、手放しでは喜べなくて、センシティブという性質上、「オススメ」に表示されなくなるようです。
これは、投稿毎であったりアカウント全体であったりとアカウントの状態で変わるのですが、少なくとも、センシティブ設定されている投稿はオススメされません。つまり多くの方に見てもらえる機会を失うことになるのです。
センシティブ設定しなかったら?
では、「これくらいはセンシティブじゃないだろう」と考えてセンシティブ設定をしないで、刺激的なイラストを投稿した場合どうなるのかということについて考えます。一部予想も含まれます。
まず考えられるのは、XのAIによってセンシティブ判定される可能性です。この場合、
「センシティブな内容が含まれている可能性のあるメディアです。」
というラベルが表示されて、センシティブなメディアにされてしまいますが、これは上記ルールからコンテンツを守るための措置だとも言えます。
このイラストが、AIの判定をすり抜けてしまった場合、そのまま表示されるのですが、他のX利用者が「これセンシティブじゃん」と思ったら「報告する」ことができて、そのメディアが調査されることになります。
調査を受けたメディアは、表示の制限を受けたり、削除要請や、最悪の場合アカウント凍結の措置を受けることになります。また、表面上何も起こらなくても「報告」されてしまった時点で、確実にアカウントの評価はダメージを受けます。
投稿直後は普通に表示されていたのに、投稿後時間がたってから、センシティブ判定された投稿は、報告を受けた可能性が高いということになります。
なので、えっちぃなイラストは、曖昧なXのセンシティブ判定に任せずに自らセンシティブ設定をすることが安心につながります。
さらに、センシティブなメディアの投稿をする場合は、アカウントごとに「センシティブな内容として設定」することを推奨されています。そして、センシティブな投稿を繰り返すと、そのアカウント自体が「センシティブな内容」として強制的に設定されることもあるので、頻繁にエチエチイラストを投稿するアカウントは、自らアカウントを「センシティブな内容として設定」していた方がよさそうです。
じゃあ、どうするのよ
刺激の強いコンテンツは、私にとっては悪ではありません。でも、刺激を求めていない人たちにとっては、「毒になりえる」ということです。なので、簡単に手に届く場所には置いておけません。
毒にしないために、センシティブ設定で保護する必要があるわけです。
センシティブ設定にすると、投稿またはアカウントが「オススメ」に出なくなるのでインプレッションが下がり、良くないように感じるかもしれませんが、報告を受けて投稿やアカウントの評価が下がると、検索にも出なくなるので、その前に手を打って自らセンシティブ設定しておく方が安全だと考えられます。報告に関しては「運」の要素が大きくかかわってしまうからです。
対策としては、センシティブと非センシティブは同じアカウントに同居させずに、棲み分けて運用するのが良策かと考えます。非センシティブとして運用する場合は、報告を受けて強制センシティブにならないように、危ない作品は自らセンシティブ設定して防御しましょう。
センシティブと、非センシティブの境界線はいまだ解明できていないので、私見ですが、
「モロダシ」「お尻突き出し」、「開脚」は危険な香りが漂っています。
あと、子供っぽいイラストも肌が多く出ていると危険です。
直接「性」を意識されないようなコンテンツであることが望まれています。
とにかく「報告」されない投稿を心がけることが必要なのだと感じます。
まとめ
今回はセンシティブな投稿について考えてみました。私もそうなのですが、非センシティブを謳いつつも、インプレッションを上げるためにちょっとエッチな作品を投稿したくなります。でも、過度なものは逆効果で、場合によってはアカウントの危機になるということに気を付けなくてはいけないということがわかりました。
センシティブ系のアカウントとして運用する場合も、アカウントの評価を高く保つことで、検索の上位に表示されるようになりますし、フォロー&フォロワーの拡散力を使って勢力拡大もできると思いますので、「報告を受けない」「アカウント評価を高める」投稿を続けていけば、多くの方に見てもらえるチャンスを得られると考えます。

最後まで読んでいただいて、ありがとうございます。
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